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【蕎麦?】シルバー・さっちゃん

今の職場の近くに気になる「飲食店」があった。定食屋/うどん屋/蕎麦屋でもない中途半端な店。名前は「シルバー さっちゃん」。表に「産地直送 信州蕎麦」(だったと思う)という旗が立っている。

今の職場の近くに「まともな」蕎麦屋がなくて、一年前から気になっていた。といってもこの店が「まともな」店とはとうてい思えないんだが。

で、先週の金曜日の午後三時過ぎ、郵便局に用事があるついでに、ちょっと小腹が空いたので、「シルバー さっちゃん」に寄ってみた。

入り口の戸を開けたとたん、店の名前の意味がわかった。デコラ板にパイプの足の台所テーブル二つに、丸いパイプ椅子。じぃちゃん、ばぁちゃん達が5~6人たむろして、タバコをふかし、明るいうちから酒を飲んでいた。

一瞬「しまった、これは場違い…」と思ったんだが、一人が席を移動して、空けてくれたので引っ込みが付かなくなってしまった。店のガラスの小さなケースには、鯖の味噌煮、ホウレン草のおひたし、コロッケなんかが一皿から二皿ずつ置いてある。彼らはそれをアテに昼間から一杯やっている。

私が気になっていたのは表の旗に書いてある信州直送の蕎麦。なので、ざる蕎麦を注文する。となりのばぁちゃんも「ほんなら私もざる蕎麦おくれ」と追加。話し込んでいた ばぁちゃんが用意しに奥へ行った。「ということはあれがさっちゃんか…。」。

ほどなく出てきた「ざる蕎麦」は、どう見ても乾麺をゆでたもの。端に生ぬるいワカメと出汁をとった抜け殻のような小エビ数匹が乗っている。薬味には、萎びた青ねぎを刻んだものと、ウズラの卵と、チューブから絞り出したとわかるワサビの皿が付いてきた。蕎麦つゆは自家製のようだが、何かにごっていて、いつ作ったんだか怪しい。

いやはや、戸を開けたときからある程度予想はしていたが、せっかく注文したものなので、なんとか食べて代金550円を払って早々に退散。

※その後、夜に帰宅して晩飯を食べるが、どうも食欲が無い。間食したのが良くなかったか思いながらなんとか食べ終わったのが21時過ぎ。すぐに気分が悪くなってトイレへ。どうも腹を壊したらしい。
※でも、同じくざる蕎麦を食べた隣の席のばぁちゃんはきっと大丈夫に違いないと確信。
※今回は「入ってはいけない店」を一軒確認したということでよしとしよう。
※今回はショックが激しく写真はなし。
※それにしても、職場の近くに、あの「力餅食堂」が無いのが残念。