Linux に巡り合うまでの長い道のり
1998.Jul.17 / 一部訂正 1999.Jul.21
初めてのパーソナルコンピュータ
1986年に初めて個人的に計算機を所有した。PC9801 Vm2を夏のボーナスを殆
んどはたいて購入した。その年の秋に300bpsのモデムを購入。その頃ようやく
普及しだしたパソコン通信にのめり込み、一カ月の電話代に給料をまるまるを
つぎこんでしまったこともあった。この頃、ちょっとC言語をかじって、
XMODEMモジュールを作ったり、アセンブラで39バイトの通信ソフトを書いた
りして遊んでいた。おかげでかなり貧乏な生活をしていたが、
MicroEmacsとKermit
があれば結構満足していた。はたから見ると、計算機の環境としては質
素なものだった。
また、MINIXにも手を出し、タンネンバウムさんの赤い本も買ってみたが、
そのころの私にとっては殆んど実用にならず、いつの間にか忘れてしまった。
その後の遍歴
その後は、PC9801LT, J3100SS 001(DynaBook), J3100SS02E,IBM-PC
Convertible 等など、CPU は 8088/8086 程度でもノートパソコンとモデムさ
えあれば幸せな生活を送っていた。大型計算機やUNIXワークステーションに接
続することさえできれば、仕事で特に困る事は無かった。しかし世の中に
Windowsなるものが流行りだし、気付いた時には「時代に取り残されて」しまって
いた。
ご先祖さま(或は化石)の PC9801 Vm2 やノートパソコンが次々と昇天し、手
元にコンピュータが殆んど無くなって、1995年に富士通のFMV5100D5を購入した。
これでやっと人並の生活になるかと思ったが、思ったほどには幸福にはなれ
なかった。大体、
"Hello, World !" 一つ表示するのにフロッピーディスクに入らん
くらいゴミファイルを吐き出すコンパイラなんかで仕事をする気になれなかったし、
そんなコンパイラ一つで300Mbytesもハードディスクを喰い潰すなんて、私には
がまんできなかった。
Windows95に馴染めないでいるうちに、仕事の為に家でも UNIX の環境を構
築する必要もあったので、Linuxを導入するこ
とになった。これが
大当たり〜!
で、仕事も、プライベートな使用も、殆んどLinuxで済むようになった。仕事
では、Linux/UNIX 上の C コンパイラと Fortran コンパイラ、作図ツール
(gnuplot/xmgr/tgif 等)があれば良く、文書は LaTeX で作成している。1998年の
春には、仕事で使うOHPを完全に「切り張り無し」で作成できた。
今では Windows95 を起動するのは、世間のしがらみから逃げられない場合だ
けとなった。
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